【ロジカルシンキング】演繹法と帰納法ってなに?

知識・スキル

みなさん、考えを組み立てるための推論の方法である演繹法と帰納法をご存じでしょうか?

私たちがものごとを考えたり、説明したりするときに、よく使われるのが演繹法と帰納法です。

学校の授業で聞いたことがあるという人も多いかと思いますが、社会人にとっても演繹法と帰納法の理解は大切です。例えば、論理的に伝えることで説得力のあるコミュニケーションがとれるようになったり、判断ミスを減らすことができるなど、仕事や日常生活の多くの場面で役に立ちます。

数学は昔から苦手で自分にはできなさそう…と思っているそこのあなた!

大丈夫です。ロジカルシンキングは後天的にも身につけることができます。

一般的な前提を個別の事実に当てはめて結論を導く思考法

例えば「猫はネズミをとる動物である」という前提と「タマは猫である」という事実から「タマはネズミをとるだろう」という結論を導き出せます。大きな前提をもとに論理を積み上げるので、前提が正しければ必ず正しい結論にたどりつけるのが特徴です。

一方で、帰納法は、具体的な事例の積み重ねから一般的な法則を見つける方法です。たとえば「昨日見たカラスは黒かった」「今日見たカラスも黒かった」という観察が続くと、「カラスは黒い」と考えるようになります。新しい発見や仮説を立てるのには役立ちますが、例外が現れると結論が崩れてしまうこともあります。

前提が隠れていることが多いですが、私たちは日常的に演繹法を使って思考や会話をしています。

「お昼はかつ丼を食べたから夜はうどんがいいな」

この何気ない文章の中には、重たい食事のあとは軽い食事がいいという(隠れた)前提があり、お昼に重たい食事をしたため夜は軽めのうどんがいという結論が導き出されています。

帰納法も日常の中で無意識に使っています。

「あの人は頼みごとをするとすぐ対応してくれる」「別の案件でも早く返してくれた」

「あの人はいつもレスポンスが早い人だ」と結論づける。

このように私たちは帰納法を無意識に使い、未来を予測したり、人や物の特徴を把握したりしています。

普段から誰に対しても誠実にしなければいけないと実感しますね笑

①問題解決に役立つ

演繹法:規則や原理をもとに具体的な行動を導く

     「顧客満足度を上げるにはレスポンスの速さが重要」という前提

     「返信は24時間以内にする」などの具体策につながる

帰納法:実際の事例や経験からパターンを見つける

     お客様からのクレームの共通点分析し、抜本的な改善策を考える

②説得力のあるコミュニケーションにつながる

 会議やプレゼンで「なぜそう言えるのか」を論理的に話すと信頼される。

 帰納法的に「事例の積み重ね」を示すと説得力が増し、演繹法的に「ルールから結論を導く」と筋道  が明快になる。

③判断ミスを減らす

 帰納法だけに頼ると「過去はこうだったから今回も同じだろう」と思い込みに陥る危険がある。

 演繹法だけに頼ると「原則に当てはめたの現場の実情とズレている」という失敗がある。

 両方をバランスよく使うことで、より正しい判断ができる。

演繹法は理論から現実へ、帰納法は現実から理論へという方向で考える手法です。

私たちが日常や仕事で論理的に考えるとき、この二つをうまく使い分けることが、より確かな判断や説得力のある説明につながります。

演繹法や帰納法は特別な勉強をした人だけが使える技ではなく、練習次第で誰でも強化できます。

演繹法を身につけるために日ごろから筋道を意識して会話してみたり、観察と比較で帰納法を鍛えたりと日常生活でも少し意識するだけでトレーニングできます。

もっと考える力をつけたいなと思っている方にきっと役に立つ思考法です!

今日も最高の学びがありますように!それではまた。

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